今年も本日でラストとなりました。記念すべき令和元年も終わりますね。
私個人の2019年の大きな出来事といえば、一軒家を手に入れたことです。
ということで今年最後のブログとしてその辺のあれやこれを書こうかなと。

小学5年生くらいから、かれこれ19年ほど団地住まいをしてきました。両親が離婚するまで一軒家→離婚後アパートに1年ほど→団地という流れ。
いつかまた一軒家に住む、を目標になけなしの給料の大半を貯金に回してきましたが、それでも10年で150万くらいしか貯まらず、こんなん無理ゲーだわと諦めの気持ちも芽生えていました。
そんな中、職場の同僚が続けざまに結婚し、それを機に新築一戸建てを買う人もちらほら。
また、同時期に、同じ団地の住人たちも新居を得て一人また一人と退去していきました。(その結果雪かき当番が回ってくる回数が増えて地味に困りました。)
そういうのを見ているうちに、自分が二十年近く望み続けて手に入らないものを何かぱっと思いつきのように(実際はそんなこと無いんですけど)手に入れていく周囲と自分に軽い苛立ちを感じてきたり。
子供の頃からあれもこれも我慢してきたのになぜ報われないのだろうか、と。

そうした性格悪い感情を抱いて悶々としていたある日、近所の住宅展示場へ行く機会がありました。複数の建築会社がそれぞれモデルハウスを建て、見比べられるようになってます。
モデルハウスなので、家の間取りはおしゃれだし、家具も非常に素敵です。営業の人も一生懸命説明してくれます。ますます憧れが膨らみますが、お値段の話で現実に引き戻されます。3000万とか、4000万とか。
もちろんモデルハウス程のフル装備にしなければもっと下がりますし、都会で同規模の家を買うことを考えたら安いものなのでしょうが、とても無理です。
結局自分には手が出ないと再認識しただけで、テンション下げて展示場から帰りました。

それから、今度は中古住宅に興味を持ち始めました。漠然と、自宅まで誰かのお下がりは嫌だなという気持ちで敬遠してたところがあったのですが、まぁ試しに。
「新築一戸建てで購入しても1日住めば中古」というネットの文句を見て確かになぁとも思い。
まずはWebや広告の中古住宅情報を眺めてみます。やっぱり売りに出される家、それもお手ごろ価格の家にはどこかしら難点があります。「古い」「間取りがおかしい」「駐車スペースが無い」「めちゃくちゃ僻地」などなど。うちは車が3台あるので、そのスペースを確保できる物件もなかなかありません。
それでも「この家、見せてもらおう」と思って不動産屋さんにTELすると、もう売約済み。家を探してる人って大勢いて、しかも即決するんだなぁと驚きました。
そんな中、売約済みだけど中見せれますという住宅があったので見せてもらいました。今後の参考までに、築○○年ってこういう感じだというのを体感しておきたかったので。
中古なんだから古いのは仕方ないにしても、リフォームや修繕で新築以上の出費になるなら元も子もありません。
実際見てみると、Web上の写真ではわからない部分が多々あります。喫煙者がいれば壁や天井が汚れてるし、ペットを飼っていたか、小さい子供がいたかどうかでも状態は大きく変わります。
結局、そのお宅はたとえ売約済みでなくても自分には合わないお家でした。
脱衣所が無く廊下→風呂に直結だったのと男性用トイレと廊下の間の仕切りがアコーディオン1枚だったのが受け入れられませんでした。ただ、立地はとても良かった。

見学後、「こんなものかー」と思いながら不動産屋の人と少し話をしました。
「場所はこの辺でお探しですか?」と聞かれ、そもそも買うお金が無いから物見遊山です、とも言えず「特にこだわってません」と答えました。すると相手はちょっと考えた後、「まだどこにも公開してないんですが、今ちょうど別の住宅の情報が入ってきまして」と切り出しました。
「あ、営業の常套句や」と思いつつ「築何年ですか?」と聞いてみますと、「7年です」。
――は?7年???
チラシやネットに載るのは20年や30年以上がザラ。一ケタ代ってほとんど見ませんし、そんな新しいお家が売られる理由と言えば、払えなくなったとか、デザインに拘った造りにした結果住みにくいとか、不幸があったとか、何かしら負の要素があるんじゃないかと勘繰ってしまいます。
しかし「もし時間が大丈夫でしたら、これから見にいきませんか」と言われ、興味本位で行くことに。
到着してみると、新しいお家が建ち並ぶ通り。そして対象の物件は、コンクリ舗装された駐車スペース3台分にそこそこの大きさの花壇、100人乗っても大丈夫な物置もある。風除室もあるし、外観はとても良い。
中に一歩踏み入って驚きました。まるで昨日まで住んでたみたいに、そこらじゅうに溢れる物、物、物。これは差し押さえ物件か…?と思わず疑ってしまうほど、物で溢れていました。
ですが、よく見てみると家自体はとても綺麗なのです。壁もフローリングも汚れや傷がありません。7年も住めばそれなりに使用感が出そうなのに、お風呂なども水垢とか無く、使用感がありません。
一体どういう人が住んでたのか、軽く話を聞いてみます。どうやら高齢女性が一人で住んでいて、当初はいずれ遠方に住んでいる息子たちも同居するつもりだったのが、色々あって自分が息子たちの方に行くことになり、行った先で施設に入り、そのままお亡くなりになった、みたいな感じだそうで。築は7年だけど、実際住んでた期間はその半分くらいとの事。
そういう事なら、中古新築にありがちのいわくは何も無いわけで。
――あれ?これはもしかして、かなり買いな物件なのでは…?
と思い始める私。
中古ということもあり、土地+建物でもべらぼうに高いお値段ではない。
「もし購入を希望される場合は、2日以内にご連絡ください。その後は広告が出るので、すぐ誰かに買われると思います」
ふ、2日…!?( ゚ェ゚)
ここに来て急速に家を買う買わないの選択を迫られることになり、動揺することに。

それから、夜も眠らず考えます。あの家を買うべきか、やめるべきか。
食事も喉を通りません。
ざっと試算してもらった月々の支払いは、ローンの金利によるけど6万くらい。団地での家賃が少し多くなったくらい。家族で折半すると考えると到底払えない、という額ではありません。
しかし、新築への憧れが捨てきれないのも事実。「人生最大の買い物がお下がり…」という気持ちはやはりあります。
一緒に見学に行った母は私に最終決定を委ねて爆睡。私は寝不足になりながら悩む。
そして考えることに疲れ始めると、はたして新築にこだわる意味があるのかと、考えがシフトしていきます。
仮に新築を買えたとして、私の手の届く範囲なんてたかが知れています。庭は狭くてコンクリ舗装なんかできず、狭い敷地の建売で窓を開ければすぐ隣の家、というのが精一杯でしょう。実際、そういうモデルハウスもいくつも見てきました。1000万住宅と称されるものも見ましたが、雪国であれは死ねると思いました。
それを考えれば、より少ない金額ですでに色々整っている築浅の家を買えるのはとても魅力的です。
今はお金が無いからと見送った場合、ならお金ができた時にあれと同等の物件が出てくるかと言えば、たぶんもう出てこない。あったとしても、こんなにタイミングよく知ることはできないでしょう。
今回はたまたま最初の物件を見にいって、たまたま例の物件が売りに出て、たまたま担当の営業さんがその話を振って、たまたま広告に出る前だったという奇跡のタイミングで巡り合ったわけですので。
そんな事を仕事中も考え続け、熟考を重ね、最終的に自分が何を悩んでいるのかわからなくなったあたりで、ようやく決断しました。
「買お」と。
こうして、件のお家は私のものになりました。

マイホームの話2」へ続く

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